平成2年1月、青野照市先生と第48期A級順位戦です。

青野先生が飛車先を突かないで駒組みしたので、大山先生は75歩を突いて

ダイレクトに石田流へ組みました。

青野先生は袖飛車で97角を誘い

端を突き捨てて74歩の石田流崩しです。中原先生考案だったはずですが、成否は互いの玉の堅さです。この場合は先手玉が中途半端なので、青野先生がまずまずでしょう。研究して誘ったのかもしれませんね。
74同歩には95香96歩75歩同角74銀~75歩というのが狙い筋です。

大山先生は86桂75歩同角。一番普通の対応に見えますが、飛車をまわられて桂馬を助けにくいです。

桂は捨てて飛車を成りました。ここで72歩から

駒組みに戻りますが、竜を殺されてしまいました。

竜は歩でひもを付ければ大きな駒損ではないですが、8筋を突破されそうになり、76銀に71角同と25飛。

65歩に75歩同銀65飛66銀で銀の位置が変わって

89飛の打ち込みで87と をねらわれます。これが受けにくくて

角を打っても追われて

香を取っても金を取られました。大山先生は駒損が広がっていく流れを止められません。

角と銀の取り合いになり

36銀も打ちたくないのですが、飛車は入手できて

飛車を打ち込めば勝負。というのはアマチュア的ですね。なんとか勝負にできないかという順です。

竜と飛の交換になり

駒損で玉が薄いから形勢は悪いです。青野先生は寄せ合い勝ちを読んで角を打ち込み

飛車を打ち合い、これで先手玉は詰めろ。

48香の受けには角を切り

と金を寄せれば詰めろです。

そのまま取り合って投了図。
青野先生がうまく研究手順に誘導したのでしょう。先手玉が堅ければもう少し強く対応できたのですが。そのあとは一方的になりました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1990/02/13
手合割:平手
先手:大山十五世名人
後手:青野照市8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 6二銀(71)
5 6八銀(79)
6 4二玉(51)
7 5六歩(57)
8 3二玉(42)
9 6七銀(68)
10 5二金(61)
11 7五歩(76)
12 8四歩(83)
13 7八飛(28)
14 8五歩(84)
15 7六飛(78)
16 6四歩(63)
17 7七桂(89)
18 6三銀(62)
19 9六歩(97)
20 9四歩(93)
21 4八玉(59)
22 7二飛(82)
23 9七角(88)
24 9五歩(94)
25 同 歩(96)
26 7四歩(73)
27 8五桂(77)
28 7五歩(74)
29 同 角(97)
30 8二飛(72)
31 8六角(75)
32 8五飛(82)
33 7一飛成(76)
34 7二歩打
35 7八金(69)
36 4四角(22)
37 7三歩打
38 同 歩(72)
39 7七角(86)
40 5四歩(53)
41 7二歩打
42 7四歩(73)
43 3八玉(48)
44 2二銀(31)
45 9四歩(95)
46 9六歩打
47 2八玉(38)
48 9四香(91)
49 3八金(49)
50 9七歩成(96)
51 7六銀(67)
52 7一角(44)
53 同 歩成(72)
54 2五飛(85)
55 6五歩(66)
56 7五歩(74)
57 同 銀(76)
58 6五飛(25)
59 6六銀(75)
60 2五飛(65)
61 8一と(71)
62 8九飛打
63 7六角打
64 7五歩打
65 9四角(76)
66 8七と(97)
67 同 金(78)
68 同 飛成(89)
69 7四歩打
70 7六歩(75)
71 7三歩成(74)
72 7七歩成(76)
73 6三と(73)
74 同 金(52)
75 3六銀打
76 8五飛(25)
77 同 角(94)
78 同 龍(87)
79 7二飛打
80 5二金打
81 7四歩打
82 8一龍(85)
83 7三歩成(74)
84 7二龍(81)
85 同 と(73)
86 4九角打
87 7五桂打
88 5三金(63)
89 9二飛打
90 7八飛打
91 4八香打
92 6七と(77)
93 6二と(72)
94 3八角成(49)
95 同 玉(28)
96 5八と(67)
97 5二と(62)
98 4八と(58)
99 投了
まで98手で後手の勝ち