平成元年7月、米長邦雄先生と第48期A級順位戦です。(大山全集には47期とありますが間違いです。)

大山先生の四間飛車に米長先生は中央位取りです。

大山先生はすぐに中飛車にして

反発します。

米長先生も黙っているわけもなく、3筋から反撃です。43金や43銀ならば穏やかかもしれませんが

45歩で角交換。

米長先生は馬を作り

飛車を取らずに(41角成~31馬)桂を取りに行きます。

大山先生の55角は好点で

左桂を使えるのも良いのですが

11香を取られて駒損です。

米長先生は得した香を守りに使います。駒得ですから長い戦いは歓迎なのです。

金銀を使っていくのは大山流ですが

桂を殺されて攻める手がありません。

米長先生のリードはじりじりと広がっていき

角を追い

飛車を使います。

と金や飛馬を使っていくだけなので攻めはわかりやすいです。

大山先生は飛車をぶつけて勝負ですが、39香の利きがあるので

54馬には同金しかありません。竜飛の交換も自陣が乱れてはだめで

うまく受けられません。

投了図。
大山米長戦はライバル意識が高くて意地の張り合いが面白いです。しかし本局のように少し不利になると大山先生の強さは出にくいのです。(昨日並べた森先生の将棋とは違います。)粘るにしても、相手が間違えてもらえそうな局面が作れないと苦しいままです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1989/07/03
手合割:平手
先手:米長邦雄9段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二銀(71)
13 5六歩(57)
14 7一玉(62)
15 5五歩(56)
16 4三銀(32)
17 6八銀(79)
18 5二飛(42)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 3六歩(37)
22 3二金(41)
23 5七銀(48)
24 5四歩(53)
25 同 歩(55)
26 同 銀(43)
27 3五歩(36)
28 4五歩(44)
29 3三角成(88)
30 同 金(32)
31 3四歩(35)
32 同 金(33)
33 6六銀(57)
34 8二玉(71)
35 2四歩(25)
36 同 歩(23)
37 2三角打
38 4三銀(54)
39 4一角成(23)
40 6四歩(63)
41 3一馬(41)
42 6五歩(64)
43 7七銀(66)
44 5七歩打
45 同 金(58)
46 5六歩打
47 5八金(57)
48 5五角打
49 1八飛(28)
50 3三桂(21)
51 5三歩打
52 6二飛(52)
53 2一馬(31)
54 4四金(34)
55 1一馬(21)
56 2五桂(33)
57 3四歩打
58 3二歩打
59 3九香打
60 5四銀(43)
61 2二馬(11)
62 4三金(44)
63 3一馬(22)
64 7四歩(73)
65 2六歩打
66 7三銀(72)
67 2五歩(26)
68 7二金(61)
69 2四歩(25)
70 6一飛(62)
71 3二馬(31)
72 5三金(43)
73 5七歩打
74 2六歩打
75 5六歩(57)
76 6四角(55)
77 3八飛(18)
78 2七歩成(26)
79 3六飛(38)
80 1九角成(64)
81 3三歩成(34)
82 4六歩(45)
83 4二と(33)
84 2九馬(19)
85 3三飛成(36)
86 6三飛(61)
87 5五歩(56)
88 6四金(53)
89 5四馬(32)
90 同 金(64)
91 6三龍(33)
92 同 金(72)
93 5四歩(55)
94 4七歩成(46)
95 6一飛打
96 5八と(47)
97 7一銀打
98 9二玉(82)
99 7二金打
100 投了
まで99手で先手の勝ち