昭和60年4月、児玉孝一先生と第8回オールスターです。児玉先生とは初対局。

大山先生の中飛車に児玉先生は天守閣美濃。これはよい作戦ではないと思うのですが。

大山先生はツノ銀中飛車にしました。この時に中央が薄いので、天守閣美濃はよい形ではないと思うのです。88玉型で66歩67金から銀冠ならば悪くはないかとは思うのですが。

児玉先生は46角から銀を引いて固めるのですが、中央が薄いのです。

66歩~67金の前に大山先生が動きました。45歩には同桂しかないでしょう。

44銀~45銀を防げないので、児玉先生が2筋から動くのは仕方のないところ。

25飛は角の打ち込みを消した苦心の位置ですが、この55歩は取りにくく

22歩から桂を取りますが、5筋を破られました。

角を打てばまあまあにも見えるのですが

飛車を追われて45桂を取られたら悪いです。

なので飛車を捨てて食いつきますが

飛桂と銀香の交換で駒損です。玉が堅いので攻めが続くなら良いのですが

金を埋められてどうしたものか。

45香には馬取りで返されて、46馬同竜同歩54銀だと45香が空振りです。

馬を捨てて大駒が無くなりました。52成香から攻めを継続するほうが良いのかという気もしますが、銀を打って粘りに出ます。

大山先生は桂を捨てての両取り。成香を取れれば怖いところがありません。

銀を取れてかなり良さそうですが、また粘られます。

銀も埋められて、竜を逃げてもまだ良さそうですが

竜を切って56桂で寄せに出ます。児玉先生はこのあたりで諦めて形つくり。

投了図です。69同金に67銀か。
中飛車に左美濃というのは中央が薄いので相性が悪いです。持久戦にしても先に66歩~67金とするほうが良いのですが、その時に中央の歩を切られてどうするかというのが課題です。今では居飛穴67金型が有効な対策とされています。
相性が悪い戦型だと互角に見えてもいつの間にか悪くなっているもので、そのまま押し切られました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:児玉孝一6段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 5四歩(53)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5七銀(48)
18 8二玉(72)
19 8六歩(87)
20 7二銀(71)
21 8七玉(78)
22 6四歩(63)
23 7八銀(79)
24 7四歩(73)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 3六歩(37)
28 4三銀(42)
29 6六銀(57)
30 6三銀(72)
31 7九角(88)
32 3二金(41)
33 3七桂(29)
34 7二金(61)
35 4六角(79)
36 5一飛(52)
37 7七銀(66)
38 4五歩(44)
39 同 桂(37)
40 4二角(33)
41 2四歩(25)
42 同 歩(23)
43 同 角(46)
44 同 角(42)
45 同 飛(28)
46 2三歩打
47 2五飛(24)
48 5五歩(54)
49 2二歩打
50 5六歩(55)
51 2一歩成(22)
52 5七歩成(56)
53 同 金(58)
54 同 飛成(51)
55 6六角打
56 5六龍(57)
57 1一角成(66)
58 3六龍(56)
59 1五飛(25)
60 2四角打
61 5三桂成(45)
62 1五角(24)
63 5五桂打
64 5四銀(63)
65 4三桂成(55)
66 同 金(32)
67 同 成桂(53)
68 同 銀(54)
69 5五馬(11)
70 7三金打
71 5四歩打
72 5二歩打
73 4五香打
74 6三桂打
75 4三香成(45)
76 5五桂(63)
77 6六銀打
78 6七桂成(55)
79 同 銀(78)
80 4七龍(36)
81 5二成香(43)
82 6七龍(47)
83 6八金打
84 4九飛打
85 7八銀打
86 同 龍(67)
87 同 玉(87)
88 5六桂打
89 8五桂打
90 6八桂成(56)
91 同 金(69)
92 6九銀打
93 投了
まで92手で後手の勝ち