名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

20160715今日の一手<その356>; 角換わりの四手角はつまらない2

20160715今日の一手

昨年の東海団体リーグから、私とIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得ですが、後手に持ち歩があるのでカウントせず、損得なしです。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は46角1枚。
後手の攻め駒は65銀95香で2枚。61飛も数えてよいでしょう。ほぼ3枚です。
総合すればやや先手もちです。

大局観として
後手玉は42のままで守りが薄いのですが猛攻を仕掛けられました。角の働きの差、何度か書きましたが84角と46角では46角の方が働いていますから受けやすいです。ここは自信を持って受けられます。
方針としては後手の攻め駒を4枚にしないこと。95の香が働く展開にはなりにくいので、84角と73桂が働かなければよくなります。特に73桂ですね。そして反撃に回れば後手玉が薄いのですぐに勝てるでしょう。


× やってはいけないのは65同銀です。

自然といえば自然な手なのですが、73の桂馬が働きます。65同桂66銀77歩

取るしかありません。77同桂同桂成同金上54桂

駒損で受けるのではだめですね。

と言って77同銀は75角

これは後手が十分にさばけています。攻め駒5枚。


○ 実戦では66歩と打ちました。

銀を引くわけにもいかないので2通り、76歩65歩77歩成同桂

これは受け止めた感じです。以下は64歩72銀91飛83銀成

75角に76歩と催促して97角成

97同香同香成92歩81飛72角

後手の攻め駒が4枚あるとはいえ、端を破られただけです。飛車も切って猛攻されましたが反撃のほうが厳しく、私の勝ちになりました。

後手の選択肢は66歩に56銀

56同金65歩74歩66歩62歩

62同飛73歩成61飛64桂

52桂成が王手になるのでこれくらいで十分です。ほかの受け方もあるでしょう。


○ 角の利きで64歩と止めるのもあります。

56銀同金65銀には72銀

62飛83銀成56銀同歩75角

73成銀39角成62成銀同金92飛

28の飛は逃げるかどうか悩みますが、後手玉が囲いの外なので寄せ合いで勝てそうです。


○ 63から歩を打つのもあります。

同じように56銀同金65銀には72銀

飛車は横に逃げるしかないので83銀成から角を取ればいいでしょう。

63歩には同飛と取るわけですが64歩

で先手が取れます。62飛に66銀とぶつけます。

75角と出さないようにするわけです。66同銀同金に86歩同歩85歩と攻めれば、歩をもらったので63銀

63同金同歩成同飛64歩61飛83金

やはり角が取れます。

戻って66銀に54銀と引き上げれば74歩

これも十分でしょう。


△ 他には55銀とかわす手があります。

76歩同銀同銀同金67銀が気になりますが

62歩同飛63歩同飛64歩78銀成同玉61飛74銀

これでどうにか受かりそうです。

55銀に75角は

66歩74銀76歩84角64銀62金37桂

でこれからです。


条件が良いので受けるのは苦になりません。角換わりで4手角の位置に角を打つのはあまりうまくいかないので、特に46角(64角)と打ちあいになる場合はやめておきましょう。端攻めも狙えるのでやりたくなるのですけど。72銀から83銀成とか、金を手に入れて83金とか、角を取られやすいのも難点です。

問題図では後手玉が戦場に近いので、受けて反撃を狙えば勝ちやすいです。

66歩と打って問題がない(すぐにとられたりしない)場合は一番手堅いです。56銀に同金というのが手厚い形です。

64歩と打つのは角筋を止めるので危ない時がありますが、飛の利きを止めるので考えられる手です。

63歩と打てば1歩損で1手儲ける手です(1歩と1手の交換、といいます)。その先の見通しがないと歩切れでまずい時がありますが、形勢が悪くなければ考慮に値する手です。(形勢が悪い時はごまかしに行った手という感じがします。)

55銀とかわすのは形勢互角の時に考える手、という感じです。銀交換しない、あるいは交換する位置をずらすので、複雑化します。形勢が良ければほかにシンプルなよい手があるでしょう。