名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

大山将棋研究(97); 四間飛車に中央位取り

昭和48年5月、灘蓮照先生と第2回早指し選手権です。


大山先生の四間飛車に灘先生は中央位取り。でも36歩を突く急戦のほうなら左銀を56にもっていかねばなりません。

組んでみたものの開戦できず、47に上がった金を引き戻します。

大山先生の31飛を見ての灘先生の仕掛け。

22角成が飛車に当たるという寸法で、仕掛けのタイミングとしてはよかったようです。

けれどそのあと23馬くらいしかないのでは戦果は小さく、飛角をさばけそうで大山先生が有利です。飛車を縦に引くと65銀で支えきれなさそう。36に寄れば

あっさり飛角交換ということになりました。

灘先生のほうは自分だけ手持ちにした銀を42に使ってしまうのが不満で、飛車を下した大山先生のほうがよさそうです。

65桂を防いでの66歩に75歩。これを手抜いたので先手玉が危険になります。

灘先生は構わず攻め合いですが、1回は67銀としておくべきでしょう。

軽く桂馬を攻めたのが急所で、攻め合いは大山先生の確実な1手勝ちです。69金打で粘るべきだったでしょう。

たたかれて先手玉は狭いのです。

飛車を切って難しくない寄せです。

投了図。


灘先生は早見え早指しだったはず。手の見えるままに進めたが1手負けだったということでしょう。受けておけばまだ難しいと思うのですが。大山先生の角切りから35銀で飛車を殺すのは本筋ではないと思うのですが、7筋を攻めて飛車だけで寄せてしまいました。後手をもって軽く並べておけばいいでしょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:灘蓮照8段
後手:大山9段
先手省略名:灘
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 3六歩(37)
10 4二飛(82)
11 5七銀(48)
12 6二玉(51)
13 6八玉(59)
14 7二玉(62)
15 7八玉(68)
16 8二玉(72)
17 6八銀(79)
18 7二銀(71)
19 9六歩(97)
20 9四歩(93)
21 5五歩(56)
22 5二金(41)
23 5八金(49)
24 6四歩(63)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 5六銀(57)
28 6三金(52)
29 5七銀(68)
30 7四歩(73)
31 6八金(69)
32 1四歩(13)
33 1六歩(17)
34 7三桂(81)
35 4六歩(47)
36 1三香(11)
37 4七金(58)
38 8四歩(83)
39 2六飛(28)
40 4一飛(42)
41 3七桂(29)
42 5四歩(53)
43 同 歩(55)
44 同 銀(43)
45 5五歩打
46 4三銀(54)
47 4八金(47)
48 5一角(33)
49 5八金(48)
50 3一飛(41)
51 4五歩(46)
52 同 歩(44)
53 5四歩(55)
54 同 銀(43)
55 2二角成(88)
56 6二角(51)
57 3五歩(36)
58 5一飛(31)
59 2三馬(22)
60 3五角(62)
61 3六飛(26)
62 5七角成(35)
63 同 金(58)
64 3五銀打
65 同 飛(36)
66 同 歩(34)
67 4二銀打
68 5二飛(51)
69 4一馬(23)
70 5九飛打
71 5三歩打
72 6二飛(52)
73 6六歩(67)
74 7五歩(74)
75 3四角打
76 7六歩(75)
77 5二歩成(53)
78 同 金(61)
79 同 角成(34)
80 同 飛(62)
81 同 馬(41)
82 7七歩成(76)
83 同 桂(89)
84 7六歩打
85 7四歩打
86 7七歩成(76)
87 同 玉(78)
88 7六歩打
89 8六玉(77)
90 5七飛成(59)
91 6三馬(52)
92 8五金打
93 9七玉(86)
94 8六角打
95 投了
まで94手で後手の勝ち