
12月19日の名南将棋大会からSさんとJさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の角歩3得です。歩をカウントしないですが、角得で馬を作っています。終盤なので重視はしませんが大きなポイントです。
玉の堅さは同程度。
後手玉の囲いに迫っているものだけを数えて、先手の攻め駒は金銀銀桂で4枚。
後手の攻め駒は56飛47金と持ち駒銀桂で4枚。
総合すれば先手やや有利です。
大局観として
しっかりした受けがあるなら指しておいてもいいです。駒得ですし。互いに戦力はあるので、普通は寄せ合いにもっていくほうがいいでしょう。攻めるなら持ち駒は小駒だけなので、大駒も使うほうがよいでしょう。28の飛車は受けに使うとして、馬や角を使うことを考えます。
× 実戦は46歩でした。

36飛を防いだという意味です。しかし57桂59金58歩と迫られると大変になりました。

68金59歩成48銀同金同飛69銀

がりがり攻められて後手陣はまだ手付かずですから逆転模様です。57桂には59金ではなく68金のほうがよかったのですが、難しい形勢です。
△ 別の受けを見てみます。57歩は

36飛44馬39飛成

68飛57金61銀

これで寄せ合いです。62歩72銀成同玉53金71銀75桂

とにかく後手玉に寄り付かなければいけないのですが、なかなか難しいです。先手玉は56桂が回ると、清算は詰みそうなのでどこかで逃げて詰めろをかけられて、という感じで4手すきくらい。
形勢は互角です。
○ 66馬は少し怖い受け方ですが

36飛54歩52歩95歩

これは端攻めが厳しいです。39飛成は防いでいるので馬を引くのは攻防なわけです。
怖いというのは切られた時ですが、

66同歩45角88玉

これは78銀と埋めるのが楽しみです。飛車を持ったので後手玉を横から攻めやすいでしょう。
○ 45銀はもう少しわかりやすい受けです。

36飛も防いでいますし、53飛44馬51飛35角

こうなれば寄せがわかりやすいですね。銀を打ったので1枚攻め駒が減ったので、馬を使い、さらに角まで使えたらお釣りが来ます。
○ 攻める方を見てみましょう。35角は

36飛44馬39飛成18飛

57桂79金38歩61銀

これで後手玉は詰めろ、48竜で68金打なら問題なく先手の勝ちです。後手玉が詰まなくても問題ないくらいです。
○ 44馬を先にして

36飛61銀39飛成29金

と、曲線的に攻めるのもあります。28竜同金48飛68角28飛成くらいなので

72銀成同銀71銀93玉66馬84歩85桂83玉82飛74玉84飛成63玉62金53玉44竜、長いですがぴったり詰みもあります。
駒得で戦力が多かったので、いろいろな勝ち方がありました。でも駒得だけで勝てるわけではないのです。駒得で遊び駒がなければ有利なのはほぼ間違いないです。(ただし戦力だけ10枚あっても守りが薄ければ負けのこともあり、余計な戦力は遊んでいるともいえます。)やや遊んでいる33馬を使うように心がければ勝ちになります。
遊び駒という概念は案外に難しく、形勢判断のところでは考慮しないほうがわかりやすいです。考慮しなくても、玉の堅さと攻め駒(の4枚)を考えれば、それに含まれるので十分です。
後手の36飛から39飛成は馬や飛に当たるので速い寄せなのですが、それだけを防いでも57桂から迫るのも重い(遅い)けれど確実な攻めなのです。なので実戦の46歩では難しくなってしまいました。
飛車を攻めながら受ける手は攻防になります。
攻めるなら33馬を使うこと、さらに79角も世に出せば簡単です。