
11月29日の名南将棋大会からAさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
歩と桂馬の交換で と金を作られています。歩をカウントしないで、桂馬と と金の交換というべきでしょうか。でも戦力としては桂馬2枚と と金1枚の比較です。39と が働けば(金銀と交換するとかで)先手の駒損になりますが、今は と金の位置が悪いので先手の駒得です。
玉の堅さは後手が堅いようですが、先手も金銀4枚なのであまり違いません。
先手の攻め駒は45桂26飛持ち駒桂で3枚
後手の攻め駒は44銀39と で2枚。
総合すればやや先手が指せる局面です。
大局観として
先手は攻め駒を増やしたいです。と金を作るか、77角を働かせるか。また、25歩で飛車を追われるので、どうするかを考えておきたいです。39と が働き出す前に有利な形を作ってしまいたいので、ゆっくりするのではなく強い攻撃手段がほしいところです。3枚の攻め駒を4枚にすることは難しくないですから、有利にしやすい局面です。
× 実戦は22歩でした。

25歩が気になるからこう打ちたくなるのはよくわかります。でも持ち歩を使うと駒得の意味が薄くなります。使うなら と金を作れるところに打ちたいのです。
41飛46歩38と

歩切れになって と金が動き出して、少し差が詰まりました。
55銀左同銀同角25銀

銀交換で攻め駒は一気に増えたのですが、飛車を追われてと金を使われる展開で次第に難局になりました。終盤でこうすれば難しいというところはいくつかあったのですが、実戦的にはやや振り飛車のほうが勝ちやすいのでしょうか。穴熊は と金や桂香歩で攻めるほうが寄せやすいということがあり、歩切れは痛いです。
△ 33歩はと金を作れそうですが

あっさり33同銀同桂成同角で

32銀61飛43銀成41飛34銀

という感じです。銀得なのですが、歩がないので抑え込み切れるか、少し不安です。
△ 34歩ならもう少し含みがあります。

41飛46歩38と57銀37と33歩成

これは と金を作ったけれど後手のと金が働き出したので難しそうです。
少し工夫しましょう。41飛には46飛です。

この後57銀と引けば53桂成、53桂不成、33歩成と有効な手が多くなりますから、45銀同飛同飛同銀

飛車交換は怖いようでも51角が攻められるだけの駒です。と金も作れそうですし、先手有利です。
○ 前の変化からわかったでしょうか、最初に46飛が一番有力です。

72金寄(金をかわした)にも53桂成が銀取りで、45歩同銀

銀交換で飛車がさばければ十分です。5筋から と金で攻められます。
46飛には41飛しかなく、先ほどの34歩もありますが57銀と角筋を通しておくのが大きな手です。

46飛が桂馬の陰になってはいますが、それ以外の攻め駒が3枚になりました。53桂成あるいは不成が両取りになります。
やはり45銀しかなく、45同飛同飛同銀。

51角が飛車打ちの目標になっています。72金寄41飛62角11角成までは必然でしょう。

11馬は守りに使っても攻め駒は4枚、29飛86香49と75桂

これが代表的な振り飛車穴熊崩しですね。64歩同歩63歩を入れてから83桂不成で寄ります。
49と で74歩と阻止されたら64歩(73角を防ぐ)同歩66桂

73金に85銀

切れないように攻め駒を足せばよいのです。
○ 46飛の前に57銀(あるいは75銀)でも合流します。

△ 75銀でも

この場合は攻め駒は足りるのですから57銀のほうが形がよいのかなと思います。
△ 55銀左も自然です。

55同銀同銀には36銀

56飛の転回を防がれると少し不満です。
55同角と取ったほうがよく、38とには32銀

25歩46飛24飛には41銀成で角が取れます。駒得を拡大するので悪くはないです。先手玉が少し薄くなるので、ほかの手があればそのほうがいいのですが。あまり駒得を重視しないほうがよいことが多いです。
問題図で25歩が気になるのですが、46飛とまわれば問題なし、と気が付けば簡単でした。歩越しの飛車は使えないとひどいのですが、44銀が目標になります。
対抗型での飛車交換でどちらがよいか、というのは悩みますが、交換した後でどちらが手番か、飛車打ちの目標になるものがあるか、を考えるしかないです。さらにどちらの寄せが速いかという比較になります。
玉が堅い方が有利という場合も多いのですが、この問題の場合は51角がさばけないので目標になること、それにより攻め駒の数が違うので居飛車のほうが有利でした。
振り飛車穴熊に位取り、4枚の金銀で手厚くして勝負、というのはあまり流行らないのですが、丁寧に指せば居飛車が指せるものだと思います。