名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

20151120今日の一手<その213>; 寄せのセオリー(3)

20151120今日の一手

先月10日の名南将棋大会からYさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。









昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀香と金金歩歩の交換で駒得ですが、終盤なのでこれくらいの差は考慮しなくてよいです。ただし、受けに回ろうとしたら駒得でないと望みが薄いので考慮します。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒飛角金桂で4枚。
後手の攻め駒は99竜47香と持ち駒銀で3枚。66馬と55桂はまだ加えられません。
総合すれば先手有利。

最終盤では何手で詰めろがかかるかを数えてみるほうが正確です。
先手玉は48香成~49竜なら詰めろですが、49同銀で詰まないので、48香成~49成香~57馬の3手かかります。持ち駒によっては49成香のところで詰めろかもしれませんが、まあ4手すきということです。
先手は手番があるので、4手すきで勝ち。3手かけて詰めろにすればいいのですから楽勝に見えますね。

寄せのセオリーは
①厳しい手から考える
②小さな駒から使う

でした。思い出せますか?


△ 実戦は39桂と受けました。

48香成を同金と取れるようにしたということですね。67馬に41角

これは筋としてはあるのですが、もったいないです。
41同玉に47桂同桂成61飛

51歩に67飛成かと思えば、予定変更でしょう、34香33桂打(手抜きでもよい)同香成同桂34桂

この桂馬が詰めろではないので、48成桂のあと先手玉を詰まして後手の勝ちになりました。

途中、馬を取って67飛成は

48成桂69歩49成桂同銀

駒損でつらいのですが、こう指すくらいでしょう。

もう少し戻って、41角と捨てるところで、58金打としっかり受けるか

あるいは黙って61飛でも先手が有利でした。


○ 寄せのセオリーでいくなら王手から。34飛です。

33桂なら54飛が(後手が48香成として)41銀からの詰めろです。


33銀のときも52飛成から

合駒に24桂と捨てれば詰みます。

33銀打が最善で、54飛48香成

今度は後手玉が詰まないので、48同金56歩に45桂

これが詰めろになっているようなので、先手の勝ちです。


詰将棋が苦手なら、詰めろになっているような手を探せばよいです。34桂。

22飛と打てば詰まなくても簡単に寄せられますね。これは玉に近い駒、42銀を攻めるという意味もあります。その時は小さい駒を使え、で歩は使えないから桂馬ですね。
33銀打くらいですが、62飛

22金からの詰めろです。34銀に53角

これで受けがありません。


△ 次に41角の王手という意味で61飛もありそうです。

48香成に41角33玉66飛成

49成香に56角で

34金しか受けがありません。25金24金打34角

これで受け無しで先手の勝ちです。

後手は31金と打つ方が粘れます。

これには25桂で、22玉には55竜

55同銀34桂12玉22角

これで先手の勝ちです。

25桂に24玉は

56角34銀85角成

後手玉を寄せきれないので、持ち駒を使わせてから受けます。これで先手有利ですが、あまりいい寄せではありませんね。


○ 42銀を攻めるという意味で、桂馬の次は52金

48香成に42金同玉62飛

52歩66飛成49成香

ここで34桂に32玉42銀は詰めろでだいたい受け無し。


34桂に33玉42角34玉56角

桂や金の合駒は同角で詰みです。45銀打同角44玉23角成

これで先手の勝ちのようです。


△ 42銀を攻めるのに64角は53歩で

34桂と打てば先手が勝ちそうなのですが、64角は必要ない手です。悪手ではないですが好手でもない手です。


△ 最後は42銀を攻めるのに62飛

48香成34桂に51金と打たれます。

42桂成同金53銀に52歩

金で受けられると抵抗力があります。
42銀成同玉に51角が好手。

51同玉に53金で必至です。




いろいろ見ましたが、まずは王手。

34飛に合駒で54飛が詰めろになるかどうかを読めれば、わかりやすいです。銀打以外は詰めろで、次に45桂が詰めろだとわかるのなら、これは手っ取り早い勝ちです。

次に王手の61飛は、詰めろならば何か受けさせて馬を取れば手堅いのです。でも詰めろで無いとすれば難しくなります。先手玉がまだ受けの余地があるので悪くはなっていませんでしたが。

もし王手が有効でない場合は、玉の周りの守備駒を狙います。21桂を狙うのは難しいので42銀ですね。

34桂はとても厳しく、次に22飛の王手という意味もあります。ほとんど詰めろのような手で、詰将棋が苦手な私のような方はこういう手、王手ではない手を優先して考えるとよいです。変化も少なくわかりやすい勝ちでした。

34桂に気が付けば、そのあとはいらないのですが、52金、64角、62飛という順の検討です。


実戦のように39桂と受けたくなったら、自玉が安全になるまで受けなければいけません。67馬に58金打です。受けたり攻めたりしていると迷いが生じて悪手を指しやすいのです。形勢が悪ければ仕方ないのですが(相手も攻めたり受けたりで間違える)、形勢がよい時は受けるだけ、攻めるだけ、どちらかに限定してしまいましょう。そのほうが局面がはっきりして勝ちやすいです。


*20171120間違いを直しました。