
先月3日の名南将棋大会からAさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
金桂交換で先手の駒損です。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は68飛と持ち駒銀桂で3枚。48角は93には利いているのですが、ここから攻めることはないでしょうから、3枚にしておきます。
後手の攻め駒は33角87銀持ち駒金で3枚。
総合すれば先手がやや不利です。
大局観として
後手からの仕掛けに応接を間違えて不利になったのを、少し持ち直したかというところです。攻め駒はあるのですが、小びんが開いていて玉が薄いです。振り飛車の感覚でいえば、左桂がさばけていないので力が出ないのです。後手から見れば、87銀は遊んでいるので移動したいのですが、駒得ですしさらに99角成とできれば大きいです。先手は99角成を阻止しつつ、89の桂馬が使えればいうことはないのですが、当面は飛角をさばく筋を探すことでしょうか。
× 実戦は77桂打でした。

これは少しもったいない。でも飛車はさばけそうです。
56金に64飛

55角37角46金

王手飛車は対応できるのですが、角金交換は仕方ないです。
ここで46同角が悪手。34飛33歩24飛とか、34飛33歩54飛とか、63飛成とか、65飛とか、どれでも先手よしです。63飛成が一番良いかも。
実戦は46同角同歩34飛33歩54飛47歩成

55飛は46角なので、37銀打同角成同銀76角

これで寄せられました。
では先手がいいかといえば、47金と捨てる手があります。

47同銀に55角

37角64角同角68飛

38銀64飛成で

飛桂交換の駒損で64竜が受けに利いています。後手有利です。
先手の工夫は最初の56金に57歩ですが

67金打56歩68金

この時には77桂と打ったのが働かず、先手の攻め駒が足りません。
△ 54銀と打てば少し違います。

56金に57歩として

67金打なら56歩68金55桂

これは先手よしです。
後手は24角と工夫します。

67飛76銀不成69飛86飛

後手はどこかで68金と打てば先手の飛車を取れるようですが、16桂の返し技があります。
ここで77歩は44金

これは後手玉が厚くなります。
ですから45銀43銀に77歩

44歩76歩45歩77桂

56金64飛88飛成

難しいやり取りでしたが、結局後手が先に飛車を成り、先手玉が危ないです。後手有利です。
× 77歩と打つ手。

99角成を防ぎました。86飛54銀に78銀成

78同飛89飛成58飛77角成

結局77歩が消えてしまうので後手有利。馬が大きいです。
77歩86飛の時に65金が質駒なのでなにかやりたいのですが、15桂は24金

35歩も24金

どうも手が続きません。
△ 78歩と打つ手

77桂を狙っています。99角成でも77桂で飛車がさばけます。
86飛に77桂

56金64飛47金

47同銀55角37角

64角同角68飛38銀64飛成97角

今度は角を抜かれても条件がいいですね。桂馬が手持ちだし飛角交換できます。形勢は互角ですが指しやすい気がします。
後手は78歩に24角58飛76銀成とすることもできますが

これも77桂から37角と使えばやや苦しいですが互角でしょう。
あるいは24角に(もったいないですが)57桂と打って

56金64飛57金37角

86飛58歩56金34飛33銀24飛同銀77角

こういう感じです。金損ですが、香車を取り返して馬ができます。先手が指せるかも。
後手は86飛77桂に78銀成同飛87飛成79歩56金

これもありそうです。銀はもらったけれど77桂は取られそう。
× 97香とかわしておく手。

これも99角成の対応策です。
86飛に63歩が間に合うか。

54桂があるので と金は防がれないのですが、76銀成88歩67金

67同飛同成銀62歩成51歩

後手の攻めのほうが速そうです。
△ 37角と使う手は

次に65飛があります。86飛に66歩

取れば質駒になるので56金に64角

76飛77歩71飛54桂

これでどうでしょうか。飛車は使えないのですが、成桂と馬はできそうなので互角に近いです。
いろいろ見てきましたが、後手も最善を尽くせば先手よしにはなりませんでした。
77桂打はもったいない手。先の変化に自信があればいいのですが、気は進みません。
77歩は89桂と87銀は見合いと見るのですが、飛角をさばききれません。
97香は と金作りのねらいですが速度負け。
54銀はもたれる感じの指し方。ちょっとうまくいきませんでした。
78歩が桂馬の土台を作る好手です。86飛でも99角成でも77桂と使えれば満足です。
37角と使って、飛車はさばけないけれど角はさばく、というのもいい勝負です。
振り飛車らしいさばき、といっても色々ですが、左桂をさばくのは代表的です。