先手が48飛とした図で
55歩同歩44銀右は新しい手だと書いたのですが、従来の手である単に44銀右についても調べてみましょう。塚田先生は (この形では) 書いていないので、所司和晴先生の「東大将棋矢倉道場第2巻」から。46歩同歩同角同角同銀
47歩38飛49角
後手は馬を作ります。28飛48歩成同飛27角成45歩53銀
ここで分岐します。57金のほうが後で指された手だと記憶していますが、36馬47金
所司先生の解説は、47同馬同飛36金49飛48歩同飛47歩
銀を取られてしまうのが気になる手だけど、49飛46金28角57銀79角
逆に金銀を取られることになるから先手有利だと。ところがAIに聞くと、64歩46角58銀不成
飛取りと48歩成があるので後手有利、評価値は-427です。結論がひっくり返りました。
先手の最善は
49飛ではなく58飛だと。46金28角に57銀とはできないので、48歩成同飛57銀
44歩同銀左46飛同銀成同角
結局飛角交換ということになりました。64歩24歩同歩37桂
この図の評価値は+64の互角です。攻め駒は多いとはいえ、先手が自信をもって指せるとは言えないでしょう。
なお
ここで馬を逃げる、14馬16歩くらいですが、そこで評価値は+257、先手良しになります。いつでも47馬同飛36金の筋があるのでまだ少し面倒ですが。
ということは、ここまで戻って
58角がどうか。評価値を見る限りはこっちが本筋です。35歩に (同歩や同銀は38歩なので) 37銀36歩
36同銀と36同角があって・・・長くなるので明日調べましょう。